信貴山は毘沙門天王が日本で最初にご出現になった霊地で、毘沙門天王信仰の総本山です。
毘沙門天王は七福神のなかでも福徳随一といわれ、その総本山とされる信貴山は全国から信仰されており、家内安全・商売繁盛・開運長久・心願成就などを願うパワースポットとして古くより位置付けられてきました。
毘沙門天王は、この世に存在する諸々の悪魔を退散させて、あらゆる願いを叶えてやろうという誓いをたてて、私たちをお護りくださっています。
しかし、有り余るほどの「福」をお持ちの毘沙門天王でも、私たちの心がけが悪ければ救うことが出来ないと経典に説かれ、ひとつの掟を作られました。それが「五種の心」です。
■五種の心
一つには、父母孝養のため(親孝行、自分を大切にする)
二つには、功徳善根のため(一日一善、善い行いをする)
三つには、国土豊饒のため(地域や社会を大切にする)
四つには、一切衆生のため(世界の平和を祈る)
五つには、無上菩提のため(最上の“気づき”を得る)
自分さえ良ければ…という狭い考えではなく、毘沙門天王のように全ての人にご加護が届くよう願い、大きな心を養うことが大切です。一度ではなく何度も「ご縁」を深めて福分を授かりたいものです。